提携カードを使いこなすのは難しい
以前の記事で、二軍としてとりあえず持ち歩くことにしようと決めた「三井ショッピングパークセゾン」ですが、実はここに来て解約を検討しています。解約を検討するに至った理由としては、某巨大掲示板やクレジットカード好きのコミュニティなどでの議論を見て「本当にこのカードを使いこなせているのか?」という疑問が出てきたからです。
三井ショッピングパークセゾンのように、クレジットカード会社が他の会社と提携して発行しているカードを、提携カードといいます。三井ショッピングパークセゾンの場合は、セゾンカードが三井不動産と提携して発行しているカードになります。提携カードは、どこでも使いやすいという汎用性を犠牲にする代わりに、提携先での利用については優遇特典が付与されていることが多いです*1。例えば、三井ショッピングパークセゾンをイオンモールで使うのは、抵抗があるかと思います。
三井ショッピングパークセゾンに用意されている優遇特典は、大きく分けて以下のものがあります。
- 三井系のショッピングモールでポイントが100円で2ポイント貯まる(通常は100円で1ポイント)
- このポイントは、500ポイント単位で500ポイント=500円として使えます
- 一部のショッピングモールで駐車場利用が優遇される
- ショッピングモール内の店舗で割引やドリンクサービスなどの優遇がある
これらの特典は魅力的ですが、「カードを持つリスクと照らしあわせてどの程度のメリットがあるか」を慎重に考えることが大事なのではないかと思うようになってきました。カードを持つリスクというのはなんでしょうか。カードを持つリスクとして以下が挙げられると思います。
- 決済に使用するカードが分散することで、ポイントなどが分散して貯まってしまい、ポイントの効率が悪くなる
- 不正利用・盗難のリスクはカードを契約している以上、0ではない
提携カードの場合、基本的に提携先でのみ使うカードとなるので、その提携先をかなり頻繁に使うなどの理由でそれなりに大きなメリットが得られているかがポイントになります。
そこで、自身のライフスタイルと三井ショッピングパークセゾンの特典を改めて照らしあわせることにしました。
ポイントが100円で2ポイント貯まる
現状の決済ペースで行くと、三井系でのお買い物は、年間5万円~10万円程度に留まりそうです。これによって追加で得られるポイントはせいぜい500ポイント~1,000ポイントとなります。
駐車場利用が優遇
私がよく利用する三井系ショッピングモールは、自転車圏内にあるので、車を利用することはありません。
店舗での優遇
これは8%オフや10%オフなどもお店によってはあって、そういうお店を頻繁に利用するのならかなり魅力的です。しかし、たまたま私の行動範囲ではそういったお店を利用する機会がありません。
これらを踏まえて、年間で500円から1,000円分程度のポイントのためにこのカードを維持し続けるよりは、メインで利用しているカードに決済を寄せて、別に三井ショッピングパークのポイントカードを作ったほうが良いのでは、と感じ始めています。
三井ショッピングパークセゾンは、ららぽーとやアウトレットパークで年間数十万の高額利用をしている人であれば、十分にメリットの有るカードだと思います。この記事で、三井ショッピングパークセゾンは使えないカードだ!という主張をするつもりはありません。しかし、私のような高額利用もせず、車も乗らないという人間にとっては、十分に使いこなせるカードではないのかもしれません。
三井ショッピングパークセゾンに限らず、提携カードの多くは、メインの決済手段とはわざわざ別の決済手段として利用するだけのメリットを作り出すことが難しいと感じつつあります。こんなことを言いながらも、ついつい勧誘に乗ってしまい提携カードを作り、結局使わないから解約みたいなことをやってしまうのですが……。