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クレジットカードが好きです。

ゴールドカードってそもそも何なのか 改めてまとめてみた

クレジットカードに少しでも興味がある人であれば、「ゴールドカードがほしい」と思ったこともあるのではないでしょうか。今回は、そんなゴールドカードについて、詳しくまとめてみました。

そもそもゴールドカードとは

ゴールドカードは、クレジットカードの分類の一つで、一般的なカードよりも一つ上に位置づけられるカードたちを指します。一般のカードに比べて、特典が充実しているのが特徴です。

アメリカン・エキスプレスが世界で最初に発行を開始し、その券面が金色に輝いていたことから、その名前がつきました。今では、アメリカン・エキスプレス以外のカード会社もゴールドカードを発行しており、その多くは券面が金色になっています。

年会費は?

基本的にゴールドカードには年会費がかかります。多くのゴールドカードの年会費が1万円から3万円程度に設定されています。高いと感じる方が多いかと思いますが、1万円なら1日あたり27円で、ゴールドカードについてくる特典が安いと感じられるかどうかがポイントになります。

近年は、年会費がさらに安いゴールドカードも設定されていたりします。例えば三菱UFJニコスという会社は、年会費2000円のゴールドカードを発行しています。一般的なゴールドカードに比べて、少しサービスを減らしている分、年会費が安くなっています。

MUFGカード ゴールド|クレジットカードなら三菱UFJニコス

ゴールドカードって審査のハードルが高いのでは?

アメリカン・エキスプレスがゴールドカードの発行を開始した頃は、かなりのお金持ちでないとゴールドカードを持つことはできませんでしたが、近年は審査の難易度がかなり下がっています。おおよそ年収300万円程度あり、なんらかの職業についていれば取得できるぐらいになっています。正社員であったり、上場企業勤務であったりすれば更に作りやすいです *1。持ち家である必要はないですし、年齢面でも20歳以上であれば作れるカードがほとんどです。

審査のハードルが下がった理由はいくつかあります。一つ目が、ゴールドカードより更に上位のカードが登場したことです。プラチナカードやブラックカードという言葉を耳にされたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか?これらは、ゴールドカードより更に上位のカードたちです。

また、カード会社の経営という面もあります。近年は金利の規制が厳しくなり、主に金利で収益を得ていたカード会社は経営が厳しくなっています。そこで、年会費収入に目をつけたカード会社がゴールドカードの発行を拡充しているわけです。

ゴールドカードの特典は?

ゴールドカードには、一般のカードにはない様々な特典がついています。ゴールドカードを名乗っているカードであれば、たいていついてくる特典を紹介します。

一般カードより充実した旅行保険

海外旅行や国内旅行でトラブルが発生したときにカバーしてくれる保険です。一般カードよりも保険金の額が大きかったり、保険適用の条件がゆるくなっていたり *2 します。

空港ラウンジ無料利用

国内の主要空港にカード会社が設置したラウンジを無料で利用できるようになります。フリードリンクと雑誌新聞類が備えてある程度の簡素なところが多いですが、国内旅行の際には役立つことでしょう。

航空機遅延補償

何らかのトラブルで飛行機の到着が遅れた際に補償してくれるサービスです。

ショッピング保険

これはすべてのゴールドカードについているわけでもないのですが、そのカードで購入した物品にトラブルが発生したときに補償してくれるサービスです。

医療相談

ちょっとした体の不調を医師に相談できる無料の電話窓口を用意しているゴールドカードも多く見られます。

ポイントサービスの優遇

カードによっては、ポイントサービスで優遇されることもあります。例えば、ドコモが発行しているdカード ゴールドというゴールドカードを作成すると、ドコモの料金の支払いでつくポイントが通常の10倍になります。

d-card.jp

ゴールドカードは持つべき?

まず、クレジットカードにお金を払うなんてありえないという考えの方には、ゴールドカードは向いていないだろうと思います。基本的にゴールドカードには年会費がかかるからです *3

一方で、年会費を払うことでそれ以上にメリットが得られる場合は、ゴールドカードは良い選択肢です。dカードゴールドを引き合いに出すと、このカードの年会費は1万円ですが、ドコモに年間10万円払っている人 *4 であれば、年間で貰えるポイントが1000ポイントから10000ポイントに増えて、年会費をほぼペイできます。

また、少し下世話な話になりますが、ここぞという場面で「できる大人」を演出できる効果というのもあるでしょう。より上位のカードが出てきたとは言え、まだまだゴールドカードに対して特別な意識を持つ人は多いです。彼女とちょっと奮発したレストランで食事をするだとか、部下に食事をおごることになっただとか、こういった場面で金色に輝くカードで支払いをすれば、良い印象に繋がる可能性は十分にあります *5

*1:派遣社員や非上場企業勤務だと作れないというわけではありません

*2:一般カードだとそのカードで旅行代金を払っていないと適用対象外というケースが多いです

*3:一部に優良顧客向けに年会費無料のゴールドカードを発行しているカード会社があったり、社員向けに福利厚生としてゴールドカードを発行している会社もあります

*4:家族でドコモユーザーならコレぐらい払っている人は珍しくないと思います

*5:これみよがしにやると逆効果ですけどね

MUFGプラチナ アメリカン・エキスプレス到着

先日申し込んだMUFGプラチナ アメリカン・エキスプレスが無事発行され到着しました。 MUFGプラチナ アメリカン・エキスプレスは、直接申し込みが可能なプラチナカードで、かつ20代でも申し込めるというカードになっています。その分年会費とサービスは抑えめになっていますが、プラチナカードの入門としては、かなり優秀なカードとされています。

11月3日に申し込み、7日にカード発行のメールが届きました。実際のカードは10日に到着しました。


封筒のデザインは、普通に見えます。プラチナのための特別仕様という感じはしません。

内容物は、保険・コンシェルジュ・規約・利用ガイド・キャンペーン案内とシンプルです。セゾンとは対照的ですね。利用ガイドの端っこが折れていたのが残念。

利用可能枠は、驚きのS300でした。今保有しているカードの中で最高額です……。もうちょっと属性がいいとS500での発行もあるようです。

カードのデザインは思ったよりも良かったです。MUFGゴールドが少し残念な感じだったので、そこまで期待はしていなかったのですが、上品なデザインだと思います。


先日到着したセゾンプラチナ アメリカン・エキスプレスと使い比べていきたいと思います。2つとも残すのは、年会費的に厳しいので、1年後にどちらかをダウングレードするか解約することにはなると思いますが……。

楽天Edyの累計発行枚数が1億枚を突破! しかし……

楽天Edyが15周年を迎え、累計発行枚数が1億枚を突破したようです。これに合わせてハワイ旅行ペアチケットや沖縄旅行ペアチケットが当たる「楽天Edy15周年記念キャンペーン」を実施するようです。

corp.rakuten.co.jp

累計発行枚数はかなりだが……

1億枚というのは、おそらく他の電子マネーがまた達成していない領域でしょうし、すごいと思いますが、最近はEdyの決済音を街中で聞くことが減ったような気がします。体感では、Suicaが一番多く、次点でiDでしょうか。イオン系だとWAONセブンイレブンだとnanacoも見かけます。

Edyは、他の電子マネーに比べてお得度が低く感じられるのがその原因かもしれません。iDの利用は、基本的にクレジットカードのポイントが貯まりますが、Edyにクレジットカードからチャージしてもほとんどの場合ポイントが貯まりません。Suicaもほとんどのクレジットカードでチャージによるポイントは貯まりませんが、電車に乗れるという利便性が打ち勝っているのでしょう。

このままだと、Edy電子マネーの普及には寄与した過去の存在」になってしまうのではないかと思います。楽天の担当者の方がより良いサービスを展開してくれることに期待しています。

セゾンプラチナ アメリカン・エキスプレス到着

先日申し込んだセゾンプラチナ アメリカン・エキスプレスが無事発行され到着しました。 本来セゾンプラチナ アメリカン・エキスプレスは、インビテーションによる入会、つまりカード会社から招待されないと入会できないことになっています。しかし、色々利用者側からアプローチする方法があるようで、招待を受けずに入会している人も多いようです。例えば、

  • とある投資信託会社で一定の実績を積むと申し込めるようになる
  • ゴールドに入会し、半年後にカウンターに申し出ると申込書をもらえる
  • 表立ってはないが、プラチナに直接申し込めるWebページが存在する

などです。今回は、3つ目の直接申し込めるWebページから申し込んでみました。これは、昔某巨大掲示板で話題になったもので、実際にここから申し込んで発行された報告もあるということで、試してみることにしました。

申込みの翌日に、セゾンの担当者の方から確認の電話がかかってきて、その直後に発行を行う旨のメールが届きました。通常のセゾンカードの発行の流れと全く同じで拍子抜けしました。翌日にNetアンサーの登録メールが届き、その後に既存のセゾンゴールド アメリカン・エキスプレスの枠を確認した所、S100C0となっていたので、今回発行されたセゾンプラチナ アメリカン・エキスプレスもS100C0だろうと予想しました。


封筒は黒いデザインになっていて、ゴールド以下とは違ったデザインになっています。一応特別扱いなんですね。

同封物は以下の通り。保険の説明以外にサービスを説明する冊子などは入っていません。

サービスの説明はどこにあるのかというと、別の郵便で送られてきます。

サービスの概略の冊子が1冊と、詳細な説明の冊子が2冊です。

券面は顔がデカいのが気になりますが、悪くない仕上がりだと思います。SAISONのロゴが色なしになっていて、あまり目立たないですね。


今後はセゾンゴールド アメリカン・エキスプレスの代わりに、こちらのカードを使っていきたいと思います。セゾンゴールドは、近いうちに解約予定です。

そろそろカードの構成を考え直す時期

11月に入りました。前回カードを集中して申込んだのが5月なので、それから6ヶ月が経過し、信用情報機関に記録されている申込履歴もリセットされています。クレジットカードオタクとしては、そろそろカードの編成変更とそれに伴う申込みを考える時期です。

この記事で考えた今後の指針を振り返ると、以下になります。

  • セゾンAMEXとMUFG AMEXをプラチナ化し、比較して自分にあった方を残す
  • SFCの取得に向けた準備を行う。カードのブランドはJCBとする

この指針は大まかには変わっていないのですが、半年間色々検討して変わった部分もあります。まずひとつ目の「プラチナ化」ですが、MUFG AMEXの方には少し興味がなくなってきています。巷の評価でセゾンのほうがコンシェルジュの評価が高いこと、MUFG AMEXの利点が家族カードの年会費やプライオリティ・パスの同伴者料金など、家族がいることを前提としたものになっていることが理由です。といいつつポイントサイトで高額な還元がされているのを見つけてしまったわけですが……。

SFCについては、JCBではなくVISAでの取得を目指そうと思っています。理由は単純で、VISAのほうが各種年会費優遇施策が存在し、維持費を安く抑えられるからです。三井住友カードが嫌いというわけでもないですし。

どんなカードを申し込むか

以上のことを踏まえて、以下のカードを申し込みました。

  • セゾンプラチナアメリカンエキスプレス
  • MUFGプラチナアメリカンエキスプレス
  • ANA 一般 VISA

またこれらとは別に以下のカードも申し込みました。

  • dカードゴールド Master
  • リクルートカード VISA
    • Edyチャージでの高還元狙い
  • SuMi TRUST CLUB エリート Master

ダイナースはまだ取得条件に達していないのですが、同じカード会社が発行するカードを多少なりとも使っておくことで、取得の難易度が下がるのではないかと考えています。クレジットカード好きとして一度はダイナースを使ってみたいとという気持ちはやはりあります。

2016年11月1日現在の所持カード

2016年11月1日現在、筆者がどういう属性なのか、またどのようなカードを持っているのかをまとめておきます。

属性

年齢: 20代
家族: 独身
住宅: 会社借り上げ社宅(家賃負担あり)
居住年数: 一桁
職業: 上場企業平社員
勤続年数: 一桁
年収: 8桁の半分に行けるかな~というぐらい

所持カード

現在は11枚のカードを所持しています。前回の記事からは、大幅に増えた後減量を行って、現在の枚数になっています。

JCBゴールド

枠はS250C0。枠がそこそこあるので、メインカードとして活躍しています。

ディズニーJCB

限定のデザインに惹かれてコレクション目的に思わず申し込み。カードとしては全く使っていないので、来年をめどに解約予定。

ANA ToMe PASMO JCB

ANAマイルの製造機として9月に作成。

三井住友VISAプライムゴールド

インビテーションがやたら送られてくるので、うざくなって以前から所持していたクラシックから1年前にアップグレード。枠はS80C0としょっぱい。枠がしょっぱいこともあって、ほとんど使っていません。

ANA VISA Suica

マイル製造機として作成。ゴールドへのアップグレードを検討中。

セゾン・ゴールド・アメリカン・エキスプレス

多重申込中につくったためか、枠がS80C0とこれまたしょっぱい。携帯代の引き落としに使っています。

ビックカメラSuica

私が人生で初めて作ったクレジットカード。学生の時に作ったので、枠はS20C0とミニマム。Suicaの決済と定期券購入に使用しています。

アメリカン・エキスプレス

いわゆる雨緑と呼ばれているやつです。セゾン・ゴールドAMEXと比較しようと思って作りました。AMEXなので、枠は一律に定まっていません。

Starwood Preferred Guest アメリカン・エキスプレス

無料宿泊特典とマイルへの変換を考えて作成。これのお陰で雨緑の出番は減ってしまいました。

JALカード普通

もともと学生用であるJALカードnaviを持っていて、それが更新されて送られてきたのがこのカードです。JALカードnaviはマイルの条件が非常に良くてちょくちょく使っていたのですが、普通のカードになってからはあまり使っていません……。そのせいか枠もJALカードnaviのころから成長しておらず、S10C0と所持カードの中では最小です。

エポスカード

クレジットカード好きの間で評価の高いカード。超多重状態で作ったせいか、枠はS20C0とめちゃくちゃ小さいです……。Edyのチャージとマルイでのお買い物に使っています。

奨学金延滞者の過半数が返還義務を借りる前に認識していないという事実

最近偶然に見つけて驚いたデータがあります。日本においておそらく最も大規模な奨学金事業を行っている日本学生支援機構の調査データです。

平成26年度奨学金の返還者に関する属性調査結果 - JASSO

この中には、「奨学金の返還義務を知った時期」という質問項目があります。この項目の回答に、無延滞者と延滞者の間で大きな違いがあるのです。無延滞者は、90.3%が申し込み前に返還義務を認識しているのに対して、延滞者はたったの49.5%しか申し込み前に返還義務を認識していないのです。さらには、督促を受けて初めて返還義務を認識した人が延滞者の9.8%もいるのです。

周りに日本学生支援機構奨学金を借りている人がいる人であればわかると思いますが、奨学金の返還義務があることは耳が痛くなるほどに聞かされます。手続きの際にも書類にはっきりと書いてありますし、毎年の継続願の提出の際にも必ず返還義務の確認があり、「返還義務を認識している」と回答しないと奨学金の借入を継続できないようになっています。また、学校を卒業する際にも書類やビデオなどを使って、返還義務について繰り返し聞かされます。

書き方が良くないかもしれませんが、延滞者の中には「奨学金は借り物であり、借りたお金は返さなければならない」という認識がない人が多いのではないでしょうか。

「諸外国では奨学金は返還義務がないものが多いのに、日本では返さなければならないのがおかしい!」という指摘はもっともです*1。しかし、現実として日本学生支援機構奨学金は貸与型です。ですから、「数百万単位のお金を借りていて、必ず返さなければならない」という認識をきちんと持つことが必要だろうと思います。もちろん、日本学生支援機構も鬼ではありませんから、所得が少なく返還が困難である人に対しては、返還計画の見直しや減免といった対策も用意しています。「どうしても厳しいので自分のペースで返済したい」という人間に対して、「NO」と突っぱねることはないわけです。

思えば、カーローンや携帯電話の分割払い、クレジットカードなどの身近な存在も、はっきりと「お金を借りている」という形ではないものの、「お金を借りている」ことに変わりはありません。「借りたものはきちんと期日に返さなければならない。きちんと期日に返すことで社会的な信用が作られる」ということを、もっと教育の場で伝えていく必要があるのでは、と思います。

*1:私もおかしいと思います